No.1「熱い競馬漫画」

熱い競馬漫画
■野口による講評!
 タイトルだけなぜ投げやりになってしまったのか……! と嘆かずにはいられない。競馬を軸に繰り広げられるヒューマンドラマ、人間はもちろんのこと一頭一頭の馬まで完璧に書き分ける圧倒的な画力と演出。著者はプロに転向しても十分人気が出ると確信できる(もしかして覆面のプロ?)稀有な作品。連載当初の絵はいささか乱暴だし、無駄に使ってしまった2ちゃんねる用語も違和感が無いではないが、「上手な人がラフに描いている」と伝わる丁寧な画面構成で、飽きさせないカメラワークもサービス精神を感じさせる。とにかく一度入りこめば抜けられない良質なWEBマンガ!

■保手濱の推しポイント!
 ドラマチックで最高!「熱い」の言葉に嘘はありません!

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No.2「金魚王国の崩壊」
■野口による講評!
 少しでもWEBマンガを検索したことがある人ならご存知、金魚王国を知る孤独な少女が正義感を胸に実社会で孤独を深めてゆくサイコスリラー(だと僕は思います)。まず注目したいのは人物以上に描き込まれた背景や情景の丹念な描写。WEBマンガでは編集に指図されないため背景を真っ白、人物もほどほどにネーム同然で読ませる作品が多い中、ある種狂気的な描き込みに圧倒されます。著者の描こうとしている世界に触れるには、当然これら情景も深く読み込まなければならないんだろうなあ。名画をダークにパロった各話の表紙も見応えがあります。少女の金魚王国にどのような「崩壊」が待ち構えているのか。

■保手濱の推しポイント!
 独特の世界観だが、主人公の葛藤に共感する人は多いはず!

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金魚王国の崩壊

No.3「ジャンケンボーイコブシ」

ジャンケンボーイコブシ
■野口による講評!
 ジャンケンで勝てば何をしても許される。それが「私立ジャンケン学園」。主人公のコブシは拳を握りしめ、数多のライバルたちと死闘を繰り広げる! 今年特にセンスを感じたシリアス系ギャグマンガ。画力があるわけではないが、効果的なコマ割り、そして少年バトルものの王道ともいえるストーリーテリングとキャラクターは作者のマンガ愛を受け取るのに十分な要素。いまのところ最大の見せ場である「チョキ使い」の超鬼(ちょうき)との闘いも笑いながらなんだかしみじみとした気持ちになってしまうベストバウトでした。

■保手濱の推しポイント!
 笑えながら、作者の知的リテラシーの高さが感じられる!

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No.4「スカイスイマー」
■野口による講評!
 圧倒的な滞空時間を誇る主人公の紙飛行機は、「宙(そら)を泳ぐ」と表現されるほど。五十音順のこのノミネート作品一覧で奇しくもジャンケンボーイと並んだ本作、こちらも「紙飛行機バトル」を主題に据えたシリアスギャグとなっております。途中からバトル演出に凝りすぎて笑いどころ不在感もありますが、テンポの早さやネームの読みやすさは非常に魅力的。このところ色々なWEBマンガ紹介で名前を見かける期待の星(ホープ)と言える秀作です。

■保手濱の推しポイント!
 テンポ良く笑えます!ストレス解消にぜひ!

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スカイスイマー

No.5「賭博奪権伝ルカジ」

賭博奪権伝ルカジ
■野口による講評!
 あの超ベストセラー賭博マンガをパロったタイトルですが、中身も相当オマージュされているのが本作。セリフ回しを中心に、理不尽な環境で博打を強いられるという設定もそのまま借りてきています。しかし読み込んでみると、作者が心底描きたかったのであろうオリジナルギャンブルのアツい展開、イカサマ、ネタばらしが心を打ちます。こちらは「賭博人畜伝」と「賭博断罪録」の続編となる作品で、おそらく今後三種類目のオリジナルギャンブルが繰り広げるはずなのですが、前作までの熱気、そして始まったばかりのプロローグが壮絶さを増しているところから更に期待するしかありません。

■保手濱の推しポイント!
 あのマンガが好きならぜひ!独特のギャンブルが面白い!

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No.6「ドミニウム」
■野口による講評!
 たまたま同ジャンルが続きますが、こちらは主人公がゴスロリ少女の異色設定で攻めるギャンブルマンガ。ギャンブルによりトラウマを背負った、少女は皮肉にも天才勝負師の才覚を発揮し、外道に堕ちた博打打ちをバタバタと蹴散らしてゆく。一見当たりのいい絵柄なのですが、勝負の最中に敵も味方も豹変するシーンに小気味良い切れ味を感じます。週刊少年サンデーで連載されていた『ギャンブルッ!』をご存知ならぜひ読んで頂きたいと思います。

■保手濱の推しポイント!
 主人公がどう勝つか、推理しながら見てみよう!

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ドミニウム

No.7「汝は人狼なりや?」

汝は人狼なりや?
■野口による講評!
 海外では超メジャー、日本でも知名度を上げつつある「人狼ゲーム」をモチーフに描かれるシチュエーション・スリラー。絵も上手ですが、何より構図が素晴らしい。迫り来る恐怖を最大限効果的に見せようという意思、そして稀に挟まれるサービスショットからも読者に喜んでもらおうという気概が感じられます。すでに相当の話数が公開されておりますが、登場人物が多いのだけが少し大変だけど、とにかくセンスに満ち溢れた逸作。

■保手濱の推しポイント!
 ルールを知らずともハマります。あなたも推理してみよう!

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No.8「バクバクバク」
■野口による講評!
 現実世界と夢の世界を行き来して特殊能力で敵と闘う……と説明したらただのバトルファンタジーのようだが、独特なキャラクター造形、そして二転三転する上質な物語の振れ幅をぜひ味わってほしい。今年完結したためすべて読めるので詳しい説明は省くが、とにかく「王道」を踏襲しながらも既視感のない読み味を実現した著者の実力は確か。無料でこれほど重圧なファンタジーを楽しめることに感謝したい。

■保手濱の推しポイント!
 王道ながら新鮮!

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バクバクバク

No.9「暴力街」

暴力街
■野口による講評!
 裏社会の賭け闘技場で闘い続ける最強の格闘家ロッキーがとにかくストイックに強さを求めつづける物語。息をつくヒマなくずっとハードに展開するので読んでいて息切れもあるが、序盤を過ぎて仲間が増えてくるあたりから絵柄も構図もグッと読みやすくなる。殴り合いから超能力バトルへ、そして超人相手からモンスターを相手にとぐんぐんインフレしてゆくのに合わせてページを増すごとに迫力も加速するばかりだ。

■保手濱の推しポイント!
 爽快!バトルものが好きならぜひ!

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No.10「われ望む」
■野口による講評!
 とぼけた顔してエロ可愛い宮路さんがたまらない学園日常モノ。殿堂入りレベルのWEBマンガ「戯画バイト」作者が今年連載を始めたばかりの作品なのでストックはあまりないが、短いページをキレッキレのキャラクターと一本のネタで読ませる芸風はシュールでありつつもどこか哀愁を漂わせておりたまらなく愛おしくなってしまう。間のつくりのせいかな、絵は全然違うのにあだち充を感じる(僕だけ?)。今後は戯画バイトのように畳み掛けるような展開を期待しても、きっとこの作品は裏切らない。

■保手濱の推しポイント!
 「戯画バイト」も読んでみて!

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われ望む